もう1月も半ばになりますが、皆様、今年もよろしくお願いします。
さて、
昨年の12月15日に美術部員の青木萌さんによるリレーレクチャーが開催
されました。
青木萌さんは、球体間接人形作家です。
球体間接人形。
聞いたことや写真で見たりしたことはありますが、中々実物を見る機会はないも
のです。
今回は、先だってあったoyoyoふゆまつりの美術部展示にて、萌さんの作品を見る
ことができました。
それが初めて球体間接人形を見る機会だった人もいたかもしれません。
そんな私たちの前に置かれたのは、写真集や制作方法の本などの資料、そして現
在萌さんが制作中の人形でした。
人形の製図を描いた方眼紙の上に、まだ真っ白な削り跡の残る、頭、胴体、手足
を並べていきます。
ふゆまつりの時は、関節部分も丸っこい子でしたが、今回の子はスレンダーな感
じです。
萌さんは、彼女を前に人形の制作過程を説明してくれました。
最初に発泡スチロールで型を作り、粘土で成型し、乾燥させては削る作業を重
ねていくそうです。例えば、削りすぎた時などは、また粘土をつけて乾燥させて
…(以下略)。
その後、頭を割って!(本人談)目を入れて、再度頭をくっつけて継ぎ目をきれ
いにした後、塗装し、髪をつけ、完成に近づいていきます。
以上は作り方の一例で、萌さん曰く「表現したいこと」や作家に寄って、その方
法は、いろいろあるとのことでした。
人形を一体作るのにかかる時間は二~三ヶ月、半年くらいかかることもあるそう
です。
それは人形を形作りながら、魂を込めていく時間のように感じました。
製図の片隅にAliceと書かれていたのは、この子の名前のようです。
目の前にいる子を、抱き上げた時、一瞬何かが走ったように感じました。完成し
た暁には、是非再会したいものです。
その後、資料として用意された人形の写真集などを見ながら、次々出る部員の質
問に答えたり、和やかにレクチャーは進められました。
萌さんが人形制作を始めて9年ほど、作った人形は14~15体だそうです。「こ
れからも、たくさん作りたい。心が動くようなものを作りたい。」と静かに、で
も力強く話していた萌さんが印象的でした。
oyoyo美術部では、このようなレクチャーやグループ展など、今年もいろいろと
活動していきます。
興味を持った方は、是非お問い合わせください。お待ちしています。
部員:なお