12月も半ばを過ぎ、慌ただしい気持ちになっている今日この頃ですが、今回は時間を
少し遡りまして、去る11月1日に開催しました「電子書籍について」のレクチャーに
ついて、書きたいと思います。
お話をしてくださったのは、㈱流研の松尾一朗さんです。
㈱流研さんでは、印刷・WEB関係の2社とともに、電子書籍の配信・出版サービスの
Dopub(ドゥーパブ)を運営されています。
さて「電子書籍」って、どんな印象・知識がありますか?
そう聞かれた参加者は、耳にはするけど自分では利用したことはない…、たまに「青空文
庫」(著作権切れの作品を集めている)で読むくらい。それぞれではありますが、全体と
しては積極的に電子書籍での読書等をしている人は、まだあまりいない印象です。
自分はどうかしらと考えると、まだ利用したことはないし、今後積極的に使う気も今の
ところはないかな~というのが正直なところです。
個人的な思いとしては、本は手に取れることが絶対大切な要素だから。
本棚の中で、机の上で、世界を全部包み込んで、そこにあること。
その思いは、今後も変わることはないかなと思います。
とはいえ、ミーハー気質な私は、最近よく目にしたあのCMが気になっていたりして…。
「私たちは思い出を分かち合うことや、本を読みふけることを止めない~しかし、その
方法はもはや同じではない。」を見て以来、違う方法で本を読むということが、こっそり
気になったいたりもします。(きっと、そういう人は他にもいるはず!)
それにしても、紙の本が電子書籍に取って代わられるように言われて久しいですが、
実際にはまだそういう現実は訪れていない気がします。
松尾さん曰く、「電子書籍」元年と言われた時が過去に2度程あったようですが、いわゆる
ブレイクには至らなかったようです。
理由として考えられるのが日本語の難しさ。縦書き・横書きの混在。ひら仮名・カタカナ
や漢字など、文字の種類の多さや、漢字にはルビが付くという問題などなど。
また端末機や著作権のことなど、クリアしてない問題がいろいろあるようです。
さて、Dopubさんが取り扱っている電子書籍の特徴は、北海道に関連するコンテンツ
を集めていること。いただいたリーフレットにはコンサドーレ札幌(祝!J1昇格)のプ
ログラムやファンクラブ通信・他にも青少年科学館やこどもの劇場などの広報誌なども
扱っているようです。
そして、もう一つの特徴が電子書籍での自費出版に力を入れていること。
参加者の興味を引いたのは、特にそちらのようでした。
OYOYOには自ら表現する者も多いですし、友人・知人にクリエイターがいるという
人もたくさんいますから。
その為か、後半は、どういった物を作っていったら面白いか、どんな風に展開していけば
良いかなどの話題や質問で盛り上がりました。
そして、OYOYOも本には思い入れがあります。
思い起こせば、初期には各部の部活動をまとめたOYOYO本を発行し、昨年の秋には
OYOYO美術部主催で「本日の本 コトコト煮」という、本を切り口した展覧会を開催
しました。そして、そんなOYOYOとしましては、また新しいものを作りたいな~と
いう密かな野望がなくもなく…。
とは言え、本を作るのは大変なこと。
どんな風に発表するかと考えたとき、実現可能な方法として、電子書籍というのはありで
はないかと。せっかくの縁です。やってみなければ、実際のところ電子書籍の何が良くて、
何が改善の余地ありなのかわからないし。
というわけで、レクチャーから1カ月経った12月現在、OYOYOゼミのメンバーは、
実は電子書籍の為の原稿にチャレンジして四苦八苦しているところなのです。
どんな書籍ができあがるのか、乞うご期待!
今回、レクチャーを担当してくださった、㈱流研の松尾さん、ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
これを読んで、電子書籍による読書や自主出版が気になった方・興味が出た方は、是非
Dopubさんのサイトにアクセスしてみて下さいませ。
Dopub
http://dopub.jp/
以上、こうしてブログを書きながらも、「いつ原稿書きあげられるかな、自分…」と、
思わず遠い目になってしまいそうな部員Nがお送りしました。